社内ブログ活用研究会に参加している企業の約半数は、初めて参加される方であり、残りの半数が過去の研究会に既に何度か参加している「リピーター」の方である。今回、6回の研究会を終え、興味深い事実が明らかになった。この研究会に継続して参加してナレッジを吸収することで、社内ブログ導入を実現させている企業が多いことだ。「この研究会内で得ることができたブログの効果や、導入企業の経験、問題が発生時の対処法などを社内で話し、説得している」(通信機器メーカーN社)。最終回となる今回では、研究会で得たノウハウを応用し、社内ブログ導入を実現、その後の運用まで成功させている企業が現れた。
システム基盤を取り扱うJ社が、ブログの導入を検討し始めたのは昨年の8月。その後、製品の選定を行い、今年2月には事業部内に社内ブログを導入した。
研究会では、ブログがシステムとして定着するまで、投稿やコメントの頻度を高めることの重要性が指摘されていた。最初は運用推進者によるサクラのコメントでもかまわない。とにかくコメントをつけ、書き手にモチベーションを与えるとよい。一方で、ブログへの書き込みに慣れている若手であれば、社内のブログにも記事を投稿しやすいとの指摘も、研究会ではなされていた。
そこで、このJ社ではブログ運用チームに若手社員を起用した。「若手社員はプライベートで既にブログを書いていたり、mixi等を楽しんでいる人が多く、ツールに対する抵抗感がありません。この若手運用チームが記事をたくさん投稿してくれますし、他の方から投稿がある場合には必ずコメントをつけてくれます。書けば読んでもらえることが実感できますから、他の社員の書き込みへのモチベーションも高まっています(J社ブログ推進担当A氏)。
トップダウンではなく、若手社員によるボトムアップの導入であることを強く印象づけ、導入時の反発も最小限にする。A氏が所属する部署は、普段からトップダウンでユーザーに命令を発しているため、反発が予想される。運用チームへのA氏の参加も可能なかぎり伏せておく念の入れ様だ。